パチスロ全般に言えることですが、なかなか1日単位での収束は難しいと言えるでしょう。まして1000G~2000Gの判断なんてものは、非常に正確性に欠ける部分だと思います。
それでも、最高設定で2000Gの間に大幅なマイナスになるようなことは稀ですし、逆も然りです。特にジャグラーのようなAタイプと呼ばれる機種においては、比較的「波が穏やか」と言えるのではないでしょうか。
実際に、3000G以上の回転数で判断しつつ長期的なスパンで考えると、ジャグラーは勝ち続けることが可能です。しかし、それはほとんどの人が知っている事実と言わざるを得ません。
その状況で、ライバルを押しのけて稼働していくためには「3000G以下の回転数でも勝負する」といった『ある程度のリスクを背負うこと』が必要になってきます。そこで「果たして、2000Gの時点でどの程度のデータになるのか」ということを知っておくことは、大きなアドバンテージになり得ると思うんですよね。
今回はファンキージャグラーにおける『低設定の2000G時点での挙動』についてのデータ公開です。
スペック表
設定 | BIG確率 | REG確率 | 合算確率 | 出玉率 |
---|---|---|---|---|
1 | 1/275.4 | 1/452.0 | 1/171.1 | 97.0% |
2 | 1/271.9 | 1/407.1 | 1/163.0 | 98.2% |
3 | 1/267.5 | 1/372.4 | 1/155.7 | 99.8% |
4 | 1/260.1 | 1/336.1 | 1/146.6 | 102.0% |
5 | 1/253.0 | 1/302.0 | 1/137.7 | 104.3% |
6 | 1/232.4 | 1/275.4 | 1/126.0 | 109.0% |
実戦
実戦データ
ファンキージャグラー、シミュレートアプリ、設定1~3、2000G×30。
設定1
番号 | BIG | REG | 差枚数 |
---|---|---|---|
1 | 5 | 6 | -701 |
2 | 10 | 3 | +457 |
3 | 9 | 2 | +63 |
4 | 5 | 4 | -820 |
5 | 6 | 7 | -380 |
6 | 4 | 10 | -545 |
7 | 10 | 3 | +488 |
8 | 5 | 5 | -617 |
9 | 3 | 4 | -1403 |
10 | 11 | 4 | +1189 |
11 | 8 | 3 | -186 |
12 | 2 | 3 | -1912 |
13 | 8 | 4 | +107 |
14 | 3 | 10 | -914 |
15 | 8 | 3 | -31 |
16 | 8 | 4 | -120 |
17 | 7 | 4 | -114 |
18 | 7 | 6 | -318 |
19 | 3 | 4 | -1467 |
20 | 7 | 3 | -628 |
21 | 8 | 10 | +559 |
22 | 9 | 2 | -41 |
23 | 8 | 5 | +250 |
24 | 11 | 3 | +923 |
25 | 7 | 4 | -127 |
26 | 6 | 4 | -789 |
27 | 1 | 6 | -1918 |
28 | 5 | 4 | -977 |
29 | 5 | 4 | -986 |
30 | 8 | 4 | -78 |
- BIG:197(1/304.57)
- REG:138(1/434.78)
- 差枚数:-10979枚(平均:-365.97枚)
- 勝率:23%(7/30)
- REG7回以上:4回(4/30)
設定2
番号 | BIG | REG | 差枚数 |
---|---|---|---|
1 | 5 | 4 | -888 |
2 | 5 | 3 | -1099 |
3 | 6 | 6 | -210 |
4 | 6 | 3 | -468 |
5 | 4 | 4 | -1174 |
6 | 11 | 7 | +1188 |
7 | 8 | 1 | -167 |
8 | 7 | 6 | +22 |
9 | 6 | 11 | +249 |
10 | 10 | 6 | +990 |
11 | 14 | 7 | +1998 |
12 | 2 | 2 | -2219 |
13 | 5 | 3 | -1120 |
14 | 6 | 5 | -542 |
15 | 6 | 5 | -341 |
16 | 4 | 4 | -1362 |
17 | 6 | 4 | -559 |
18 | 2 | 8 | -1434 |
19 | 11 | 8 | +1381 |
20 | 4 | 4 | -1134 |
21 | 5 | 8 | -350 |
22 | 5 | 5 | -899 |
23 | 4 | 5 | -1184 |
24 | 5 | 1 | -1264 |
25 | 4 | 5 | -1207 |
26 | 7 | 2 | -251 |
27 | 3 | 2 | -1694 |
28 | 10 | 8 | +1089 |
29 | 6 | 7 | -370 |
30 | 5 | 6 | -521 |
- BIG:182(1/329.67)
- REG:150(1/400.00)
- 差枚数:-13540枚(平均:-451.33枚)
- 勝率:23%(7/30)
- REG7回以上:8回(8/30)
設定3
番号 | BIG | REG | 差枚数 |
---|---|---|---|
1 | 11 | 4 | +981 |
2 | 5 | 5 | -886 |
3 | 6 | 3 | -770 |
4 | 8 | 5 | +154 |
5 | 7 | 6 | -163 |
6 | 13 | 2 | +1501 |
7 | 12 | 5 | +1228 |
8 | 9 | 5 | +497 |
9 | 12 | 5 | +1340 |
10 | 7 | 7 | +15 |
11 | 8 | 5 | +49 |
12 | 3 | 7 | -1054 |
13 | 4 | 6 | -984 |
14 | 8 | 5 | +232 |
15 | 6 | 6 | -386 |
16 | 10 | 2 | +272 |
17 | 8 | 6 | +222 |
18 | 8 | 3 | +226 |
19 | 7 | 7 | -298 |
20 | 3 | 7 | -917 |
21 | 7 | 9 | +237 |
22 | 2 | 2 | -1991 |
23 | 7 | 6 | +14 |
24 | 5 | 3 | -975 |
25 | 10 | 5 | +760 |
26 | 6 | 2 | -697 |
27 | 5 | 3 | -769 |
28 | 7 | 5 | -224 |
29 | 10 | 6 | |
30 | 6 | 6 | -199 |
- BIG:220(1/272.73)
- REG:148(1/405.41)
- 差枚数:-1798枚(平均:-59.93枚)
- 勝率:53%(16/30)
- REG7回以上:5回(5/30)
考察
設定1&2は余裕で爆死スペック
両方ともBIGがヒキ負けているという事実はあるのですが、それにしてもえげつないくらい負けてます。「設定1の出玉率がジャグラーシリーズの中で甘い」とか、ハッキリ言ってどうでもいいくらいです。
試行回数が少ないことは仕方ないにしても、設定2の暴れっぷりを見たら、ホールは設定1なんか使わなくてもいいんでしょうね。端的に言うと「ALL設定2営業」でもカタチになるのではないでしょうか。
それにしても勝率23%はエグい・・・。2000Gなんだから、もう少し高い勝率でも良さそうなんですけど。ちなみに、以前に検証した5000G×30のシミュレートでも、勝率は23%でした。
2000G時点でのREG確率だけの判断は危険
REG確率だけに注目すると、今回の設定2のデータは若干のヒキ強とは言えど、REG重視の立ち回りをする上では無視できないものになりました。
2000Gで7回のREGならまだいいです。さすがに8回以上引かれていると、思わず飛びついてしまうかもしれません。そのデータが30回中5回も確認できています。
過去に同様の検証を高設定で行った際の設定4の場合は、30回中3回でしたが、今回の設定1でも3回なんですよね・・・。2000GでREGを10回も引かれてしまうと、その後1000G間で1回も引けなくても1/300ですから。
後述していますが、3000G時点でのデータの方が遥かに信頼できるものになっているので、2000G時点での稼働は特に注意した方が良さそうです。
設定3ならセーフ
ファンキージャグラーの設定3は「勝てないものの、負けないスペック」と言えるでしょう。出玉率もほぼ100%ですし、実際のデータも少しヒキ弱ですが、2000Gで60枚のマイナスなので、さほど大きな被害にはならなさそうです。
遊ばせようと思ったら設定3を入れておけば、それなりにフェイク台として育ってくれるかもしれませんし、設定3を散りばめられたら設定看破も難しいと思いますね。
1つ気になったのは、試行回数の少なさが災いして「REG確率が1/300を上回った回数が設定2>設定3になってしまった」という点です。REGのトータル数でも本来の確率と逆転した結果が出てしまっています。
しかし設定3は、REG7回には届かないまでもREG6回のデータが多かった部分は注目した方がいいでしょう。とりあえず大切なのは「設定2以下に座らないこと」であるのは、間違いなさそうです。
3000G時との比較
以前に設定1&2において、今回と同様の検証を3000Gで実戦していますが、当然ながら3000Gの方が安定した結果になっています。REG確率が1/300より優秀になったのは、設定1で3回、設定2で6回でした。
今回のデータでは設定1はさておき、設定2ではREG確率が1/300を上回ったのが8回ですから、少し考えなければなりませんね。やはり多少暴れることを加味しないと、ケガをしてしまうと思います。
REG確率のボーダーを1/300に引くこと自体はいいのですが、2000Gから勝負する場合は『別の理由』も欲しいところです。
例えば「ホールの傾向として、その台に設定が入っている可能性が大いに考えられる」や「前に打っていた人が、特に明確な理由でもってヤメたわけではない」など。できれば前者のような強い理由が望ましいです。
高設定との比較
あくまでREG確率だけで言えば、設定4も設定2もあんまり変わりませんね。今回の検証結果だけで語るなら、設定2の方が優秀な結果になっていますし。
やはり1日単位でもなかなか収束しないものを判断するのに、2000Gはちょっと早すぎると思います。もちろん3000Gでも少ないのですが、この間の1000Gは思ってる以上に大きそうです。
それでも設定5と設定6は別格と言わざるを得ないでしょう。・・・たぶん設定6なんか滅多に使わないんだろうなぁ。設定6の可能性がそこそこ高いのであれば、思い切って勝負することも大切です。
ただし「設定6を使わないホールは、かなり多い」ということが予想されるため、ハッキリと設定6を入れてくれているホールに限りますけどね。
最後に
今回の結果を踏まえても『REG確率1/300』のボーダーは間違いではないと思います。ただし、2000G時点では相当な信頼度の低下が起きてしまうので、注意が必要です。
とは言っても、設定1でも2000GでREGが10回以上引けるケースが複数回確認できた以上、3000G時点での「ちょうど1/300」というデータについても、向き合い方を考える必要があるかと思います。
それでも「BIGに大きく偏ってる台」を見切っていくと、全体的な勝率は確実に上がっていくと思うので、当ブログでは引き続き『REG重視の立ち回り』を推奨です。
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